前立腺肥大症とは?

前立腺肥大症とは膀胱の下にある前立腺が肥大して、尿道を圧迫し、排尿障害を起こす病気です。前立腺が肥大する原因はまだはっきりとは解明されていません。しかし、「男性ホルモンの働き」が関与していることは間違いなく、中高年になって男性ホルモンを含む性ホルモン環境の変化が起こることにより、前立腺が肥大すると考えられています。

前立腺肥大症は頻尿、排尿困難、残尿感などの症状がみられるのが特徴です。これに対して前立腺がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がみられませんが、がんが大きくなると、前立腺肥大症と同じような症状が出現します。さらに前立腺がんが進行して骨に転移すると、腰痛や歩行困難などをきたします。

前立腺肥大の症状は、具体的には次の7つがあげられます。

(1)排尿後、まだ尿が残っている感じがする(残尿感)
(2)トイレが近い(頻尿)
(3)尿が途中で途切れる(尿線途絶)
(4)急に、尿意をもよおし、もれそうで我慢できない(尿意切迫感)
(5)尿の勢いが弱い(尿勢低下)
(6)おなかに力を入れないと尿が出ない(腹圧排尿)
(7)夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)

前立腺肥大症は、ほとんどの高齢男性に見られるありふれた病気です。ただし、排尿障害が重く、感染症や腎機能障害、尿が出なくなる「尿閉」などのリスクが高いときは手術を選択します。